ブランパンのパートナー、ローラン・バレスタ氏が野生動物写真家大賞を受賞
ブランパンのブランドフレンドでありパートナーであるローラン・バレスタ氏が、2021年野生動物写真家大賞を受賞しました。「Creation」と題された受賞作は、年に一度、満月の日に、フランス領ポリネシアのファカラヴァ環礁に18,000匹のハタ科の群れが集まり、交配を行う野生の瞬間を捉えました。類を見ないこの写真は、この現象とポリネシア環礁の南側のパスに生息する推定700匹のグレーリーフシャークの集団狩猟の研究にフォーカスした「ゴンベッサ」プロジェクトで撮影されました。この繁殖活動を探求してきた5年間のチームワークと、24時間潜水を含む何千時間にも及ぶ潜水活動の成果です。人の目では捉えることのできない一瞬の現象を、カメラは1/10秒というシャッタースピードで写し出しました。
ローラン・バレスタ氏と「ゴンベッサ」プロジェクト
ローラン・バレスタ氏はフランスの海洋科学者であり、著名な水中写真家です。最新の潜水機器を使用するパイオニアでもあり、水中の野生生物を撮影した13冊の写真集を世に送り出しています。アンドロメダ・オセアノロジーの共同設立者として、バレスタ氏は「ゴンベッサ」プロジェクトのミッションをはじめ、10年に及ぶ大規模探査を率いてきました。ブランパンはブランパン オーシャン コミットメントの一環として、「ゴンベッサ」プロジェクトを2012年の開始当初よりサポートしています。ブランパンの支援を得てバレスタ氏は才能を発揮し、これまで誰も到達できなかった知られざる海中の生態系を解き明かし、人々の理解を促進しました。「ゴンベッサ」プロジェクトでは、これまでに6つの大規模探査が行われました。
コモレス諸島で「ゴンベッサ」と呼ばれ、歴史家からは7000万年前に絶滅したと考えられている先史時代の魚「シーラカンス」に捧げられるこのミッションは、2013年にインド洋で初めて行われました。2回目はフランス領ポリネシアのファカラヴァ環礁で2014年に行われ、目的はマダラハタの群れにまつわる謎を解明することでした。3回目は2015年。バレスタ氏は南極へ赴き、地球温暖化の危機にさらされている豊かな海洋生態系を世界で初めて測定しました。2017年の4回目は再びファカラヴァ環礁で行われ、南側のパスに住む推定700匹のグレーリーフシャークの集団狩猟の研究が行われました。5回目の探査では、バレスタ氏は地中海のフランス沿岸に向かいました。その目的は、未だ多くの謎に包まれている地中海の隠された秘密を研究し、撮影し、明らかにすることにありました。このミッションにおいて、「ゴンベッサ」チームは、当初は沖合でのダイビング専用であった飽和潜水と、電子制御のリブリーザーを使ったスキューバの併用を世界で初めて実現しました。 この異例の潜水法は、フランスのカップ・コルス沖の地中海に広がる奇妙な円形の物体の謎を解き明かすことを目的とした、6回目の「ゴンベッサ」プロジェクトで完成形に到達しました。
ブランパン オーシャン コミットメント(BOC)について
世界の海の探査と保全は、ブランパンにとって重要なものです。世界初の近代的ダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」誕生から70年近い歴史を通して、ブランパンは、海洋の貴重な資源を大切に守ろうとする探検家や写真家、科学者、環境保護運動推進者たちと緊密な関係を築いています。そしてこのような関係が、海洋に関する重要な活動やイニシアチブを 支援しようというブランパンの意識を高めたのです。
ここ数年、「ブランパン オーシャン コミットメント(BOC)」は、海洋学に関する取り組みに資金援助を行うだけでなく、「原始の海」プロジェクト、ローラン・バレスタ氏の「ゴンベッサ」プロジェクト、『エコノミスト』誌が主催する「ワールド オーシャン イニシアチブ」、毎年ニューヨークの国連本部で開かれる「世界海洋デー」などの組織と提携し、活動を展開しています。
これまでに、ブランパンが情熱を傾けて実施してきた、海の探査と保全の支援に関するすべての活動が目に見える成果を上げています。とりわけ、世界中の海洋保護区域の拡大に対する貢献は顕著で、その増加面積は400万平方キロメートルを超えています。