海の世界

1953年以降、ブランパンは海の世界への大いなる挑戦を続けています。そこにあるのは、海洋世界へのブランパンの情熱を示し、ダイビングのために作られたブランパンのタイムピースの性能を超えて広がる団結です。

1950年、フランス海軍はエリート集団「フロッグマン」を創設し、任務に就く潜水工作員たちが使用する高精度で視認性の高い腕時計を求めていました。当時、市場にはその要求を満たすものはなく、「フロッグマン」の創設者であるロベール・ボブ・マルビエ大尉とクロード・リフォー海軍中尉がブランパンに時計の製作を依頼し、ブランパンはその挑戦を受け入れます。依頼されたのは、水圧に耐え、絶対的な安全性を保証し、潜水士の生存を保証する時計でした。

古くから水深の測定単位には「ブラス」(英語でファゾム)が使われてきました。この「ブラス」という名称は、海軍が使用していたある手法に由来します。海軍では、鉛をつけたロープを海に投げ入れ、鉛が海底に着いたらロープを引き上げ、その長さを腕(フランス語で「ブラ」)の長さで数えていました。当時の潜水士の最大到達深度は約50ブラス(91.45メートル)で、フランス海軍からの注文仕様書には、この水深まで潜水可能な腕時計の製造が記されていました。翌1953年、ブランパンは成果を提示し、ここにフィフティファゾムスが誕生するのです。
この注文から、ブランパンと海洋世界との歴史がスタートします。この軍用ツールはすぐに多くの部隊でも使われるようになりました。この成功を受け、ブランパンは一般向けにアレンジしたモデルを開発し、フィフティファゾムスはダイバーズウォッチの基準となります。到達深度が数100メートルを数える今日も、この時計は伝説の名を守りつつ、着実に能力を進化させています。今なお、ダイバーズウォッチの基準であり続けながら、ダイバーの記録を支えるパートナーとして海へと潜っています。

 

海洋保護のパートナーシップ
長年にわたりモナコヨットショーやカンヌで開かれているクルージングの国際フェスティバルのパートナーを務めてきたブランパンは、新たに舵を取り、ナショナルジオグラフィック誌およびそのプロジェクト「Pristine Seas Expeditions(汚染されていない海の探検)」と世界で唯一のパートナーシップを結びました。
この探検プロジェクトは、自然のまま手付かずとなっている最後の海を見つけ、研究・保護する目的を抱いています。人の干渉を受けていない海の生態系の働きを綿密に研究することで、無傷のサンゴの繁殖をどのようにサポートできるか、傷ついたサンゴをどうしたら回復できるか、地球の3分の2を占める海を最善に保護するにはどうしたらよいかを知ることができるのです。

 

可能な限り限界を拡げる
ブランパンは2007年より、無呼吸潜水で15以上の記録を保持するジャンルッカ・ジェノーニに協力しています。2008年11月26日、彼はスタティック・アプネアという潜水競技で18分3秒という前人未到の記録を達成し、イギリス人のイリュージョニスト、デビッド・ブレインの持つ記録17分4秒を破りました。2010年10月には、ポルトフィーノ近郊のゾアーリで、優れた身体能力と注目すべき技術により無呼吸状態で152メートルの潜水に成功。この分野での世界記録を打ち立てました。この偉業を成し遂げるにあたり、ジャンルッカ・ジェノーニはブランパンの500ファゾムスを伴って海にもぐりました。これはフィフティファゾムスの“ビッグ・シスター”(偉大な姉妹品)と言うべきウォッチで、水深1000メートルの防水を備えています。

 

画像満載の『フィフティ ファゾムス』
2008年、「フィフティファゾムス」の名を冠した雑誌が刊行されました。海中世界に特化したこの雑誌は、海洋世界に対するブランパンの情熱を多数の画像で表現したもので、毎号(全12巻)、海中写真が紙面を飾り、4人の著名な写真家の仕事ぶりも紹介しています。
この雑誌では、伝説のタイムピースに関連するいくつかの特徴的な数字も明らかにされています。たとえば、開いた状態での雑誌の周囲の長さがちょうど1ファゾムとなるよう作られています。つまり、50冊分の見開きページを集計するとぴったり50ファゾムとなり、フィフティファゾムスとなるのです。